高知の荒波 太平洋に似合う曲は山本コータローさんの『岬めぐり』です
先日仕事の関係で、高知の海岸線(黒潮ライン)を走行する機会がありました。
私は、ずっと瀬戸内海沿岸で育ってきたので、
海といえば多くの島が見えるのが当たり前でした。
高知は太平洋に面しているので島はなく、瀬戸内海とは全く違った海の風景です。
幕末のころ坂本龍馬は、この海を見ながら日本の進む道を考えたのでしょうか。
もう少し、瀬戸内海と高知の太平洋の海を自分なりに比較してみます。
★★★波の高さ★★★
天気予報などでよく報じられているのは
瀬戸内海では通常の波の高さは50cmくらいまでで、高くても1.0mくらいです。
瀬戸の夕凪の時には、『べた凪』と言ってまるで湖のように、波一つありません。
夕日に照らされた瀬戸の海の美しさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。
高知の太平洋は、通常の波の高さは3.0m。なんと瀬戸内海の6倍です。
今日見ている海も打ち寄せる波は消波ブロックで波しぶきがあげて、
道路まで波の音が聞こえるほどです。
瀬戸内海では、台風の時でもこんなに高い波が立つことはありません。
歌にたとえると
高知は、山本コータローさんの『岬めぐり』がピッタリだと思います。
『岬めぐり』は私の青春時代の大好きな歌です。
青春時代の歌はいつ聞いても心に響くものです。
★★★ 魚貝類 ★★★
瀬戸内海は、鯛、メバル(赤、黒)、ママカリ、タコ、あさり、シャコ、カニ、
ミル貝、ナマコ、牡蠣など小魚類や貝が多く種類が豊富です。私の好物ばかりです。
高知は全国的に有名なカツオ、ブリ、ハマチ、ウツボ、イワシ、ドロメ、チリメンなど
今の時代は流通が発達しているので、世界中の魚介類が日本に集まってくるので、
どの地域でも同じだと思われるかもしれませんが、高知に暮らしてみて
スーパーマーケットの鮮魚コーナーは、瀬戸内海と高知ではかなり違っています。
高知はやはりカツオ(生、タタキ)の占める割合が多く、
瀬戸内海ではカツオが売られているスペースはごくわずかです。
いかに高知の人がカツオが好物なのかよくわかります。
★★★ 透明度 ★★★
透明度は圧倒的に高知の太平洋に軍配が上がります。
瀬戸内海も私が小さい時には島に渡るとけっこう透明度が高かったのですが、
今はどこの島に行っても沿岸部と同じで濁っています。
瀬戸内海も太平洋も海は繋がっているわけですから、兄弟のようなものです。
優劣を競うこともありませんので、高知の海をしっかり楽しみたいと思います。