高血圧と診断されたときの対応は?安易に降圧剤を長期服用しない
今回は、「高血圧と診断されたときの対応は?
安易に降圧剤を長期服用しない」について考えてみます。
職場の健康診断、生命保険の事前検査などで
自分の血圧が高いことを知る機会があると思います。
その後の行動としては、いろいろ考えられますが
どのような対応が正しいのでしょうか?
▼なにもせず放置する
放置だけは絶対しないでください。
何もしないで同じような生活習慣を続けていくと
高血圧は静かにかつ確実に進行していきます。
そしてある日突然・・・・・
▼医療機関を受診
ここで大きな問題に直面します。
高血圧症は、国民病と言ってもいいくらい身近な病気になっています。
しかし、
高血圧の専門医は、全国でたった400人しかいないそうです。
そのため高血圧の患者さんを診察しているのは
専門外の内科医や脳神経外科医が多いのです。
そういう私も、脳内出血時の脳神経外科で引き続き診療を受けています。
あなたが受診される医師もおそらく
高血圧に関しては専門外なのではないでしょうか。
専門外ですから根本的な治療方法に詳しいわけではありません。
対処療法としてすぐに降圧剤を処方されるかもしれません。
最近は改善がすすんだとはいえ、
降圧剤を長期服用すると様々な副作用があります。
知らず知らずのうちに抗がん剤と同じように高血圧だけでなく
健康な体の部分にダメージを与えてしまう恐れがあります。
それは、私の体験で実証済みです。
▼私が受けたかった理想の医療
医師の血圧管理のもとに、降圧剤を長期服用せず
生活習慣の改善指導により、安全に血圧を下げる医療のことです。
もちろん、高血圧の状態によっては
降圧剤が必要とされる場合もあるでしょう。
しかし、降圧剤の服用だけでは、
根本的な原因は何一つ解決しません。
その上、患者は血圧が下がっていることに安心してしまい
自ら生活習慣を改善しようとしなくなります。
降圧剤のみを処方するだけの医療ですから
生活習慣改善の指導は念頭にありません。
そして、降圧剤の長期服用が習慣化され
患者は、副作用の影響だけを受けてしまうのです。
あくまで、降圧剤に依存することなく、
生活習慣の改善にて血圧を下げることを
指導するのが理想の医療であると思います。